新・浪曲名人特撰シリーズ
初代 篠田 実
「紺屋高尾 / 横川勘平 / 少年鼠小僧」
商品データ | TECR-1019 | 定価:¥1,528(税抜価格 ¥1,389) | CD |
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監修:布目英一(浪曲研究家)
台詞集 / あらすじ解説 / 浪曲師プロフィール付
CD
紺屋高尾
こんやたかお
紺屋の職人久造は兄弟子たちと吉原に夜桜見物に出かけ、高尾太夫の花魁道中を見かける。高尾に一目ぼれした久造は仕事も手につかなくなり、寝込んでしまう。事情を知った親方の六兵衛は「十五両あれば高尾の客になれる」と教える。それを真に受けた久造は三年間一生懸命働いて金をこしらえ、吉原へ。職人だと分かるとフラれると忠告され、上総の金持ちと偽って高尾の客になるが、「次のお越しは?」と尋ねられ、真実を打ち明けてしまう。
横川勘平
よこかわかんぺい
赤穂の藩主浅野内匠頭は、恨みを抱く吉良上野介を討ち損じて切腹させられた。家来たちは吉良邸討ち入りの機会をねらい、横川勘平もその一員に加わった。ところが討ち入り決行の晩に伯母に「思いとどまり、養子になって家を継ぐように」と懇願される。仕方なくそれに従うように見せかけて、腹を切ろうと決心する。勘平の真意を知った伯母は武士として立派な働きを遂げるようにと励まして勘平を見送る。見事、勘平は一番乗りを果たす。
少年鼠小僧
しょうねんねずみこぞう
鼠小僧次郎吉が十三歳の時の出来事。小仏峠の裏山で女巡礼を殺して大金をせしめたと喜んでいる男たちの声を聞いた次郎吉は鼈甲問屋の小僧と偽って男たちに近づく。旦那と身延山にお参りに行く途中ではぐれた上に旦那から二百両を預かっていると語る。男たちは次郎吉を誘って八王子の宿屋に泊り、あの手この手で次郎吉から金を奪おうとたくらむ。しかし、次郎吉の方がまさっており、盗んだ金を男たちから取り上げてしまう。
浪曲師プロフィール
初代 篠田 実 / しょだいしのだみのる
京都出身。「赤穂義士伝」を得意ネタとし、レコード吹込みも行なっていた。この時、何気なく吹込んだ前座ネタの「紺屋高尾」が関東大震災後に発売されると、空前の売り上げとなり、レコード会社は新社屋を建てたという。